訪問美容はじめたきっかけ2

前回の続きから

前回の記事の通り僕の田舎に母方のおばあちゃんがいて実家の隣町に住んでいました。

おばあちゃんはおじいちゃんから受け継いだお店で50年以上床屋をやっていました。

まぁ良くある田舎の床屋さんでお客さんは
皆常連のみで
髪を切り洗髪をし髭を剃りその後タバコを
ふかしながらおばあちゃんと次のお客さんが
来るまで談笑する。
そんなお店です笑
僕はたまに母に連れられおばあちゃんの
お仕事を眺めていました。
その頃から
自由で楽しそうだなぁ〜と
何となく惹かれていたのかもしれません。
そんなこんなで美容学校へ行き
同じ道を辿る事になります。
その後。。
僕が就職をして東京に出たあたりから
おばあちゃんの認知症が発症します。
僕は近くで見ていた訳ではないのですが
今になって良くわかりますが
かなり認知度の強い方だったと思います。
徘徊が多くご飯を食べても食べてないと
言い張る。一緒に住んでいた母の妹家族も
かなり苦労したと思います。。
そしてしばらくして
おばあちゃんの施設入所が決まります。
その頃から腎臓が悪くなってきてるのと
認知症か強いのもあり
家族会議で決まった事でした。
入所が決まりその年のお盆あたりに
実家へ帰りおばあちゃんに会いに行き
お部屋で髪の毛をカットさせてもらいました。
その時上手く切れずすっごく短く切ってしまい ごめんね。。と謝ったのを鮮明に覚えています。
おばあちゃんは僕がカットしたのをとても嬉しそうにしてくれました。
次はもっと上手く切るね!
そう言って東京に戻りました。
その後すぐに実家から連絡があり

おばあちゃんが危篤です。
すぐに帰ってきなさい。

と連絡を受けました。

薄々こんな時が来るかと
思っていましたがついに。。
急いで飛行機で戻るとすでに病院で呼吸器をつけ痩せこけたおばあちゃんの姿がそこにありました。
それから10日ほどたったでしょうか。
おばあちゃんは天国へ旅立つました。
心臓が強かった為危篤から10日も生きたのは
凄いんですよと
医者から言われたのは覚えてます。
僕は亡くなった祖母の姿を見て
短くした髪が伸びきってないのを見て
「あぁ最後に関わる事ができたのかな。。
本当は上手に切ってあげたかったな。」
こんな風に思ったのが今の自分を作る
最初のキッカケでした。

人の最期に関われる仕事
そんな仕事は多くはありません。
僕たち訪問美容師は高齢者を相手にする事が多いので常にもしかしたら次お会い出来るかわからない。
なので全力を尽くす。
それこそが一番大切な事だと思ってます。

長くなりましたが
キッカケは様々
色々なタイミングでこの訪問美容という
仕事に関わって良かったと
思ってもらえるような
アドバイスをしていきたいと思います。


sasaking

[訪問美容の始め方]〜わかりやすく解説 訪問美容歴10年 初任者研修(旧ホームヘルパー2級)取得 認知症サポーター 訪問美容スタートアップセミナー講師

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